猟盤日記@Book Off その2

P5NEO2006-05-13



できました / Ban Ban Bazar (♯1350)


 先日紹介した1stに続く2枚目のアルバム。
 基本的には前作と同様。「Lover,Come Back To Me」「モンパパ」といった有名曲のカバーと,オリジナルがバランスよく配置されたもの。
 古今東西のジャンプ&ジャイブ・ミュージックを消化した末に
 吐き出されたようなオリジナルの軽妙さの方が好み。

 ジャイヴ節全開の「別にわざわざおまえに会いに来たんじゃないんだぜ」と,
 銭湯につかりながら,銭湯に行ったことの無いようなお金持ちの女性を
 恋いこがれる風呂屋のゆるさが気に入ってます。

 
 
話は替わって,このバンバンバザール,現在のメンバーは3人。
そのうち,リーダーの福島康之(Vo,g)は結成当時から在籍しているのですが,
黒川修(bass)は2001年から,富永寛之(g)は2000年から参加ということで,
結成当時の原形をとどめておりません。
このアルバムの頃はクラリネットバンジョー,ピアノも含んだ6人組だったんだもんなぁ。

彼らのオフィシャル・サイトに3人のコラムがあるのですが,
この富永氏のコラムが最高に面白いのです。
http://www.ban-ban-bazar.com/pages/mo.html


他の二人はいかにもミュージシャンらしい雰囲気なのですが,
この富永氏は街金の取り立て屋のような怪しい風貌。
その文章も諧謔さにあふれた味のあるもの。
たまにしか,更新されないのが残念なところなのですが,
この2ヶ月,新しいコラムを待つだけの価値はあるような名文なのですよ。