猟盤日記@Book Off その2
□できました / Ban Ban Bazar (♯1350)
先日紹介した1stに続く2枚目のアルバム。
基本的には前作と同様。「Lover,Come Back To Me」,「モンパパ」といった有名曲のカバーと,オリジナルがバランスよく配置されたもの。
古今東西のジャンプ&ジャイブ・ミュージックを消化した末に
吐き出されたようなオリジナルの軽妙さの方が好み。
ジャイヴ節全開の「別にわざわざおまえに会いに来たんじゃないんだぜ」と,
銭湯につかりながら,銭湯に行ったことの無いようなお金持ちの女性を
恋いこがれる「風呂屋」のゆるさが気に入ってます。
話は替わって,このバンバンバザール,現在のメンバーは3人。
そのうち,リーダーの福島康之(Vo,g)は結成当時から在籍しているのですが,
黒川修(bass)は2001年から,富永寛之(g)は2000年から参加ということで,
結成当時の原形をとどめておりません。
このアルバムの頃はクラリネットやバンジョー,ピアノも含んだ6人組だったんだもんなぁ。
彼らのオフィシャル・サイトに3人のコラムがあるのですが,
この富永氏のコラムが最高に面白いのです。
http://www.ban-ban-bazar.com/pages/mo.html
他の二人はいかにもミュージシャンらしい雰囲気なのですが,
この富永氏は街金の取り立て屋のような怪しい風貌。
その文章も諧謔さにあふれた味のあるもの。
たまにしか,更新されないのが残念なところなのですが,
この2ヶ月,新しいコラムを待つだけの価値はあるような名文なのですよ。