Boston Girls / Tommy Flanders

P5NEO2007-08-01



大変なニュースが飛び込んできた。
と言っても朝青龍のことでも、赤城農林水産大臣のことでもない。
青でも赤でもなく、”緑”である。


長くミネソタを支えてきた孤高のオールラウンド・プレイヤーである
ケビン・ガーネットがついにミネソタを離れて、緑のユニフォームを着る。
古豪ボストン・セルティックスへ7対1のトレードでの入団が決定したのである。*1

”大変なニュース”と書いたが、NBAに詳しくない人はあまり理解できないであろう。
プロ野球にたとえると、中日の福留やシアトルのイチローがトレードされるくらいの大事件なのだ。


今オフシーズンのFA市場の目玉であった彼。
いったんはミネソタと再契約をしたというニュースが入ってきて、
彼がミネソタに骨を埋めるつもりなのだろうと思っていたのだが・・・。
12年もの長い間、ほぼ一人でミネソタを支えてきた彼。
長かった弱小時代、スプリーウェルやキャセールとともに、
カンファレンス・ファイナルまで進んだ時代、
その二人が去って再び低迷期に入ったミネソタをついに離れる決心をしたようだ。


おそらく現役最高の選手。
1試合に20ポイント、12リバウンドをコンスタントにとれるうえに、ブロックもアシストもOK。
スター選手にありがちなエゴも強くないのだから、最高の脇役選手だ。
「現役最高の選手が脇役?」 と思うかも知れないが、
もともと、ボストンはポール・ピアースというクラッチ・シューターが孤軍奮闘するチームだった。
そこに、シアトルからNo.1シューターであるレイ・アレンを獲得して、一気にチーム力が上がったところ、
最後のワンピースとして、ガーネットを獲得したのである。
アレンもピアースも、これで安心してシュートを打ちまくれるだろう。
自分がNo.1でなくても構わないと思えるのがガーネットなのである。


西高東低と言われる東地区に、大きな目玉が登場した。



*1:ボストンのGMダニー・エインジとミネソタのGMケビン・マクヘイルはかつてボストンでチームメイトだった