Same Old Story / Merry Clayton

P5NEO2007-08-02



今聴いているのは、Merry Clayton の『Merry Clayton』('71 Ode)。
Odeからリリースされた、彼女の2ndアルバムである。


Odeということは、キャロル・キングである。
Odeということは、David T.Walker である。
そう、このアルバムにはその二人が関わっているのだ。


まずはキャロル・キングから。
「Same Old Story」「Walk On In」「After All This Time」の3曲を提供するだけでなく、
3曲のアレンジやピアノも弾いている。
特に「Walk On In」と「After All This Time」が素晴らしい出来だ。
もともとソウルのエッセンスをふりかけてあるキャロルの曲を、
ゴスペルをルーツに持つメリーの塩辛声で歌われるのだからたまらない。
"ドライヴ" という言葉が最も似合う歌い回しである。


次はDavid T.Walker
彼のギターはすべての曲で聴くことができるが、
特に光っているのが「Same Old Story」でのバッキングだ。
間奏のソロはもちろん、全編にわたって彼の印象的なプレイが楽しめるものだ。


アルバムは他にも楽しめるところが満載。

いきなり飛び出す「Southern Man」のカバーも
ザラッとしたヴォーカルの肌触りが気持ちいい。
印象的なピアノはジョー・サンプル、ついでにオルガンはビリー・プレストン
Friends Of Distinctionの「Love Me Or Let Me Be Lonely」
レオン・ラッセル「A Song For You」の真っ黒なカバーもうれしい濃さ。


David T.WalkerのODE時代のアルバムもCD化されたんだし、
このアルバムもCD化してくれないかなぁ。