デトロイトといえば・・・

P5NEO2005-06-19

たまにはバスケネタ。NBAのファイナルの話。

先ほど録画してあったサン・アントニオ・スパーズ対デトロイト・ピストンズの第4戦を見たんだけど、デトロイトのディフェンスが1戦、2戦よりもはるかにレベルアップしていることがわかる。具体的な一例を出すと、第1戦で26点、第2戦で27点とったジノビリ(サン・アントニオ)を軸にしたピック&ロールに対するディフェンスの方法がこの4戦目には変えてきているのだ。その成果が表れて、第4戦ではジノビリとトニー・パーカーは両者とも12点どまり。エースのティム・ダンカンがわずか16点(第3戦は14点止まり)しか取れていないのだ。ダンカンをきっちり守ったのはデトロイトの守護神、ベン・ウォーレス。彼の鬼神のごときリバウンド&ブロックぶりを見ていると、このチームから90点以上とるのは不可能に思えてくる。

考えてみると、プレーオフは7戦での勝ち負けで勝負が決まる。1戦限りのトーナメントではないのだ。当たり前なんだけど、序盤の戦いぶりを分析して,ディフェンス・オフェンスの問題点をどう修正する力があるかで勝敗は分かれてくるのだろう。だから、デトロイトとサン・アントニオが2勝2敗とは言っても圧倒的にデトロイトの2勝の方が価値がある。前半で2連勝できたサン・アントニオは個々の選手のタレント(特にジノビリ)によるものなんだろうが、後半に2連勝したデトロイトはスタッフも含めたベンチワークによるものなのだ。かたや名将ラリー・ブラウン(個人的にはフィル・ジャクソンよりも上だと思う)、かたやナニもしないことで有名なポポビッチだから、勝敗の行方は見えてきたようである。

始まる前は地味な対決で今ひとつ盛り上がりに欠けると言われていた今年のファイナルだけど、両者ともチーム・ディフェンスの対応の速さ、巧さは驚くばかりである。明日は第5戦。どちらが先に王手をかけるのか・・・・。

□現在のBGM 
 You Want It You Got It / Detroit Emeralds    

 というわけで、デトロイトと言えばデトロイト・エメラルズ。
 やぼったい音なんですが、そのラフさ加減が癖になります。