リアルタイム更新

P5NEO2007-08-26



ここ数日、いくら遅く寝ても6時前に目が覚める。
老人の域に達してしまっているのか・・・。
おかげで時間は有効に使えるが、慢性寝不足である。
CSで「剣客商売」を見てから、音楽を聴く。
剣客商売」を見ている段階で、すでに初老の資格は十分である。


■最近、デヴィッド・ラフィンのソロアルバムをまとめ買いしたので、
 1枚ずつ聴くことにする。
 まずは『My Whole World Ended』(’69 Motown)。
 テンプスを辞めた直後の1stソロ。
 唾が飛んできそうな歌い方。やはり最強のソウル・シンガーだ。
 時折、意味もなく出る「ホォオオオオーーーー」というフェイクがイカシている。


■あまりにも濃い歌のため、1枚で断念。
 次はローリング・ストーンズ『Black And Blue』(’76 Rolling Stones)。
 このグループの良さがわかったのは二十歳過ぎてからだったことを思い出す。
 それにしてもどん欲なグループだ。
 「Hey Negrita」「Melody」と続くあたりがシビレル。
 最後の「Crazy Mama」は王道のストーンズ節。
 流行のレゲエを採り入れようと、最後はやはりこういうので決めるところが王者の風格。


■濃いのが続いたので、プリファブ・スプラウト『Steve McQueen』(’85 Kitchenware)。
 このアルバムを買ったのは二十歳の頃だったっけ?
 聴くのはたぶん20年ぶりくらいのはず。
 プリファブ・スプラウトスタイル・カウンシル、アズテック・カメラ、EBTG・・・
 当時はこんなのばっかり聴いていた気がする。
「When Love Breaks Down」はダントツに好きだが、「Hallelujah」の良さを確認。
 高橋健太郎氏のライナーが載っている歌詞カードを覗いてみたら、
 「When Love …」と「Hallelujah」のところに鉛筆で○が・・。
 20年前も今も好みがかわっていないということか・・。


■ずいぶん涼しくなってきて、真昼以外はエアコンはいらなくなってきた。
 小学校に入学以来、30数回目の夏休みももうすぐ終わる。
 夏休みの過ごし方については、他の人たちの2倍以上のベテランなのに、
 相変わらず過ごし方がヘタクソだ。
 行く夏を惜しむ気分になり、そんな気分に似合う盤を探す。
 で、かせきさいだぁ三のかせきさいだぁ三』('96 Toys Factory)。
 ちょっと前に「日本のロック・アルバム・ベスト25」という企画が流行っていたけど、
 自分はこの『かせきさいだぁ三』は外せない(コレがロックかどうかは別の話)。


■ちょっと耳が疲れてきたので、唄ものを避けたい気分。
 というわけで、家内(ピアノの講師をしている)のラックから物色してきた。
 選んだのはドビュッシー・ピアノ名曲集』(ピアノ:アレクシス・ワイセンベルク)。
 日曜の午後に聴くにはピッタリのたおやかさ。
 「ベルガマスク組曲」や「版画」の美しさは私の拙い力では表現できない。
 家内もリストばかり弾いていないで、ラヴェルドビュッシーも弾いてくれればいいのに。


■過ぎゆく夏を惜しむアルバム第二弾はどうにもベタなんだけど、
 Beach BoysのSummer Days(And Summer Nights)』('65 Capitol)。
 ディランと並んで、このグループはほとんど手つかずの状態だったんだけど、

 今年の夏に何枚か入手して、このアルバムと『Today』はよく聴いた。
 なにしろジャケットが洒落ている。
 (撮影時、風邪で休んだアルが映ってないというのが笑える)。
 「Help Me Rhonda」〜「California Girls」〜「Let Him Run Wild」
 のキラキラした流れが素敵だ。
 
 もっと若い時期に出会えていたら、もっとワクワクして聴けたかも。
 「この"Let Him Run Wild"って曲いいね」って言ってくれそうな女の子とドライヴしたりして・・
 そんな妄想をしてしまう42歳。


■最近よく顔を出しているサイトで採りあげられていた『The Four Of Us』(’71 Reprise)。
 あまり記憶にないのだから、たぶん数回しか聴いていないのだろう。
 CD化されたのが’91年だから、16年ぶりくらいに聴くのか・・・。
 自分にとってのフェイヴァリットは1に『Real Live』
 2に『Tarzana Kid』で、3、4、5が無いのだ。
 で、久しぶりに聴いたらいきなりの歪んだギターの音。
 4曲目の「Apple Hill」が流れてきて一安心。
 ウォーキング・テンポの「We’ll See」とか。
 ドミニカ〜ニュー・オーリンズミシシッピ〜ニュー・メキシコ〜コロラド〜ハリウッドと
 舞台を移していくロード・ムーヴィーのような「The Four Of Us」。
 ジョン・セバスチャンはこの曲がやりたかったんだろうな。 


■そろそろ疲れてきた(笑)。
 夜になって涼しくなってきたので、暑苦しいくらいの濃いものに戻る。
 パーラメント『The Clones Of Dr.Funkenstein』(’76 Casablanca)。
 当時、P-Funk関連の音源がこれでもかとCD化されていて散在したものだった。
 ヘッドホンで聴いているのだけど、意外に薄っぺらくてスッキリした音。
 なんだか塩分控えめの野菜スープみたい。
 もっと混沌としてたような記憶があったのだが・・・。
 やっぱり『Earth Tour』にすれば良かったか。
 それでも「Gamin’ On Ya」〜「Dr.Funkenstein」〜「Children Of Production」の流れはサイコー。
 でもハイライトは「Do That Stuff」なのだ。ジェローム・ブレイリーのドラムの音がいい。
 ラスト2曲のダルなたたずまいが日曜の夜にピッタリ。 


■日本語が恋しくなってきたのでハナレグミ『音タイム』('02 EMI)。
 この人の声は不思議な響きだ。スモーキーで温かい声。
 「家族の風景」や「ナタリー」のようなフォーキーでダウナーな曲の方が似合う。
 アルバムの最後の曲は「一日の終わりに」。
   これで今日はさよなら 汗もよくかいたし
   湯船につかったら ゆっくり眠ろう
   忘れ物もしたけど 見つけたものもあるよ
   ムダな時なんて 一日もないさ
   出会った人たち 言葉をありがとう
   名も無き人たち 風景をありがとう
   これで今日はさよなら 汗もよくかいたし
   湯船につかったら ゆっくり眠ろう


 お後がよろしいようで・・・・