Thanks To You / Jackie Jackson


今聴いているのはJackie Jacksonの『Jackie Jackson』('73 Motown)。
Jackson5の長男(マイケルの7つ上)の1stソロ・アルバム。
リリースされた'73年は、すでにジャクソン5自体は下降気味の時期。
このアルバム自体も、こんなの出てたの? って感じの影が薄さだ。
このジャッキー、声質は優しげなファルセットでまるまる一枚通していくものだから、
後半になると、若干飽きてくるところが惜しいが、そう悪くはない。


プロデュースは例によって”The Corporation”。
1曲目の「Love Don't Want To Leave」は、シタールもビヨンビヨンいってるし、
糖分多めの甘いファルセットが女心をくすぐる優しげな曲。
デルフォニックスの「Didn't I (Blow Your Mind This Time)」もカバーしているし、
ジャクソン5本体よりは、もうちょっと年齢層が高めの女性ねらいのアルバムか?


ベストトラックはジーン・ペイジがアレンジしている「Thanks To You」。
時折聞こえてくるフリューゲル・ホーンがくすぐります。