猟盤日記@ディスクユニオン新宿S&B館 その4

P5NEO2006-06-05



Let Me Ride / Windy City (♯2310)


やっと手に入れました。この大名盤。
シカゴの重鎮,カール・デイヴィスが設立したChi-Soundレーベルからリリースした唯一のアルバム。
プロデュースはそのカール・デイヴィス本人,アレンジにはTom Tom84,音楽監督にはソニー・サンダースもクレジットされています。


サム・ディーズ作の3曲がとにかくいい出来。
しっとりとしたバラード調の「Win Or Lose」もよし,
ディープなスタイルが光る「Fool Or Your Man」もよし。
特にいいのは「Good Guys Don't Always Win」
ゆったりしたウォーキング・テンポのスウィートな曲なのです。
それにしても,いいヴォーカリストですね。押しつけがましくないところに好感が持てますよ。

このヴォーカルの魅力を堪能できるのが「I've Got Mine」。アップテンポのストレートな曲。
オープン・ハイハットやコーラス,つやっぽいストリングス,的確に絡んでくるギターとピアノが曲のスピード感をいっそう強めてくれるような名曲です。


アルバムはやるせないほどに甘い曲調の「If By Chance」で幕を閉じます。
この甘さにメロメロになっちゃいますね。