猟盤日記@Boon Coon その4
□Like A Seed / Kenny Rankin (♯1575)
ケニー・ランキンの'72年作。
このアルバムと並んで彼の代表作である『Silver Morning』とは違って,オリジナル曲ばかりです。
彼のスタイルが確立する『Silver Morning』も魅力的なのですが,このアルバムには,意外にファンキーな「Comin' Down」みたいな曲もありますし,ブラジル的な要素もまだ薄くて,アルバムトータルとしてはこちらの方が気に入ってます(曲単体では「Haven't We Met」がオールタイム・ベストですが)。彼のキャリアを代表するような「Like A Seed」,「Peaceful」も,もちろん素晴らしいのですが,「Yesterday's Lies」や「Stringman」,「I Was Born」,「If I Should Go To Pray」,「Sometimes」のような地味めな曲も,滋味にあふれていて味わい深いものです。
あと20年若かったら,こういうアルバムを気に入ってくれる女の子と真夜中に聴きたかったものです。