猟盤日記@HMV その22
□Songs / Sugar Babe (♯2100)
やっと手に入れましたよ。30周年記念のリマスター盤。
みなさんとっくにご存じのように,この盤には
(1)オリジナルのアナログ('75)
(2)'86年の初CD化盤
(3)イーストウェストからリリースされたリマスター盤('94)
(4)30周年リマスター盤('05) の4種類あるのですが,
レココレ1月号の大滝詠一氏
(今回のリマスター担当者・・・笛吹銅次と言うべきか・・)
の解説によると,今回のテーマは「あるがまま」とのこと。
なるほど,ねらいとしては'75年の匂いのようなものまで再現するというものなのでしょうか。
CDの裏ジャケも紙質もエレックから出たオリジナルを復刻したものになっているようです。
イーストウェスト盤と聞き比べてみたのですが,
レココレ誌の解説にもあったように「蜃気楼の街」のような大貫妙子が歌っている曲は,
ちょっと下手くそなター坊の声のゆらぎまで再現できているように感じます。
で,2枚のCDを入れたり出したりして聞き比べてみたんですが,途中でむなしくなってきたのです。
どんな音であろうと,30年後も光を失わないこのアルバムに,
重箱の隅をつっつくような聴き方はふさわしくないと・・。
それでも,耳を澄ませて聴いていると,その度に新しい発見が生まれてくるアルバムですね。
というわけで,今回の発見。それは「今日はなんだか」のベースの素晴らしさ。
鰐川己久男氏のベースの動きを耳で追ってしまいます。
そうそう 『Niagara Triangle Vol.1』の30周年リマスター盤も買わなくちゃね。