グッバイ・ガール(1977 米)

P5NEO2005-11-20


ずいぶんサボっちゃいましたが、今日は久々に映画でも・・。
先週500円で買った「グッバイ・ガール」です。

舞台はニューヨーク。年増のダンサーのポーラ(マーシャ・メイスン)はある日、娘のルーシーと帰宅すると、俳優である同棲相手に映画出演が理由で去られてしまっていた。またしても男に逃げられ、打ちひしがれるポーラ。そんなある雨の夜、彼女のもとに、その彼氏から部屋を譲り受けたという役者のエリオット(リチャード・ドレイファス)がやって来る。そして、半ば強引な彼との話し合いの末、3人で同居することに。こうしてまた俳優との暮らしが始まる母子。最初はことあるごとにいがみあう二人だったが・・・・。

男に去られることが不安で幸せになるのが怖いポーラ。
俳優として失敗し、失意の毎日のエリオット。
そんな二人が好きなしっかり者のルーシー。


ラストは想像の通りハッピーエンド。
よくあるパターンの設定ですが、この映画が先駆けだったのかも?
この3人が心が通い合っていく過程が楽しくて、目が離せない映画なんですよ。


この映画、エリオットが登場するシーンも土砂降りの中。
二人が心を通わせる屋上のパーティーも雨にたたられる。
エリオットが旅立とうとするラストシーンも雨。
雨をとっても効果的に使っているんですよね。
さすがはニール・サイモンです。
このニール・サイモン、学生の頃から大好きで「ニール・サイモン戯曲集」という本は愛読書でした。主演のマーシャ・メイスン(決して美人じゃない)の旦那でもあるんですが、映画の中でエリオットに「上を向いた鼻が素敵」だなんて言わせているところがおかしいですね。


一番好きなシーンは、食べ過ぎで寝込んだルーシーをエリオットが優しくギターを弾きながら介抱するところ。隣の部屋から聞こえるギターの音に毎晩悩まされていたポーラが、エリオットを見直すいい場面です。


音楽といえば、主題歌はデヴィッド・ゲイツ。ラストシーンで流れる「Good Bye Girl」の甘い歌詞、やさしい声、穏やかな曲調が、この映画にぴったりなんです。


恋愛映画が好きな人はもちろん、私のように苦手な人にもお勧めできる恋愛映画ですよ。