ぼくは最初からジョージだ
午後からキャメロン・クロウ監督の『バニラ・スカイ』(2001)を見てました。
(http://www.uipjapan.com/vanillasky/flash/index.htm)
ストーリーはココでは明かしませんが,トム・クルーズ演じる主人公が夢と現実を行ったり来たりしているうちに,見ている方も映画のどこまでが現実でどこまでが主人公の夢の中なのかわからなくなってきます。そういう点では『ファイト・クラブ』や『トータル・リコール』の設定と似ているかな。途中でちょっと退屈になってくるんですが,ラストになってやっと全体像がわかるというちょっと難解なお話。
映画の出来は酷評されているみたいなんですが,私はけっこう楽しめました。最後のビルの屋上のシーンでの空の色(バニラ・スカイ)がきれいで,これが見られただけでも十分。大画面で見るともっときれいなんでしょう。
それと二人の女優も素敵。トムが夢中になるペネロペ・クルス(美乳!)もとってもかわいいのですが,袖にされるキャメロン・ディアスの方が私は好み。目尻がかわいいんだよねぇ。
面白かったのが精神科医とトムとの会話の中に出てくるセリフ。
若い頃にとんがっていた男が,年をとってまるくなったという話の中なんですが
精神科医:「今の生き甲斐は二人の娘。ビートルズの好みはジョンからポールへ・・・・」
ト ム:「僕は最初からジョージだ」
これって,なんて粋なセリフなんでしょうね。
キャメロン・クロウ監督は若い頃にローリング・ストーン誌の編集者であったということもあって,音楽関係のネタがそこかしこに使われてます。
音楽も効果的に使われてます。主なものだけ紹介すると,
- Solsbury Hill / Peter Gabriel (魅力を再発見!)
- Heaven / Rolling Stones
- Keep On Pussin' / Impressions
- Good Vibration / Beach Boys
- Can We Stil Be Friends / Todd Rundgren などなど
エンドロールに流れるポール・マッカートニーの書き下ろしの「Vanilla Sky」も彼にとっての久々の傑作でしょう。この1曲のためにサントラを買いたくなるくらいにイイ曲です。
ちょっと小ネタ